【オープンマリッジとは？】9つの特徴とメリット・デメリット、日本での実態まとめ

オープンマリッジとは？基本の意味

オープンマリッジ（Open Marriage）とは、婚姻関係を続けながら、配偶者以外の人との恋愛や性的関係を認め合う結婚のスタイルを指します。

一般的な結婚では「配偶者以外との関係＝浮気」とされますが、オープンマリッジでは夫婦間の合意があるため裏切りにはあたりません。

つまり、「秘密の不倫」ではなく「お互いに合意のうえでオープンに認めた関係」というのが最大の特徴です。

オープンマリッジと似ている言葉の違い

混同されやすい用語を整理してみましょう。

• 浮気・不倫： 相手に隠れて行う関係。合意はなく信頼を損なう。
• ポリアモリー（Polyamory）： 複数人と同時に恋愛関係を築く考え方。感情面を重視。
• スウィンガー（Swinger）： 合意のもとでパートナーを交換し、性的関係を楽しむスタイル。
• オープンマリッジ： 婚姻を維持しつつ、配偶者以外との関係も認める。ルールは夫婦ごとに異なる。

オープンマリッジのメリット

1. 自分らしい生き方を尊重できる
   「一人の相手だけに恋愛感情を持ち続けるのは難しい」と思う人にとって、自然な感情を抑えずに関係を築けます。
2. 結婚を続けながら新しい体験ができる
   結婚＝可能性の終わり、という固定観念から解放され、夫婦関係を壊さずに新しい出会いや経験を得られます。
3. 浮気の裏切りリスクが減る
   秘密の不倫ではなく合意に基づいて行動するため、信頼関係を保ちやすいのが特徴です。
4. 夫婦間の対話が深まる
   ルール作りや感情のすり合わせを通じて、普段よりも深いコミュニケーションが生まれます。

オープンマリッジのデメリット

1. 嫉妬や不安が強く出る
   理屈では理解できても、実際には心がついていかず苦しむケースもあります。
2. 社会的な理解が少ない
   日本ではまだマイノリティのため、周囲に打ち明けにくく批判されることもあります。
3. 関係が複雑化しやすい
   外部のパートナーとの感情やルールをめぐってトラブルが起きやすくなります。
4. 家庭への影響リスク
   外部関係が家庭生活に入り込むと、子育てや信頼関係に影響する可能性があります。

オープンマリッジのルール作り

成功しているカップルは例外なく「明確なルール」を持っています。

• 誰と会うかを必ず共有する
• 恋愛感情を持つのはNG、性的関係のみ
• 家庭に外の関係を持ち込まない
• 定期的に話し合い、ルールを更新する

ルールがあいまいだと摩擦が起こりやすいため、書き出して確認するのがおすすめです。

日本でのオープンマリッジの実態

日本でも「オープンマリッジ」という言葉を使わずに「お互い自由にしている」と表現する夫婦は存在します。

SNSや掲示板にも実践者の体験談が投稿されています。

一方で「夫が提案してきてつらい」「本当に幸せになれるのか不安」という否定的な声も多く、賛否両論があるのが現状です。

法律的には一夫一妻制が原則のため複数人と結婚はできませんが、合意のもとでの私的な関係は違法ではありません。

あくまで夫婦の価値観と選択次第といえます。

オープンマリッジに向いている人・向かない人

向いているのは、

• 自分も相手も自由な恋愛を認めたい人
• 嫉妬心をある程度コントロールできる人
• 夫婦関係を壊さずに新しい体験をしたい人

逆に、

• 相手を独占したい気持ちが強い人
• 嫉妬や不安で苦しみやすい人
• 秘密を許せない人

には向いていません。

まとめ

オープンマリッジは「浮気」ではなく「合意に基づく新しい結婚の形」です。

メリットもデメリットもあり、必ずしもすべての人に適しているわけではありません。

大切なのは「夫婦が納得し合い、ルールを決め、安心して続けられる形を作ること」。

結婚のスタイルは一つではなく、夫婦ごとの価値観を尊重する時代になっています。