プレゼンがうまい人って、言葉だけじゃなくて、なんだか「動き」も魅力的ですよね。
実は、身振り手振り(ジェスチャー)は、話の説得力をグッと高める大事な要素なんです。
今回は、「プレゼンでの身振り手振りの使い方」をテーマに、効果的な活用法からやりすぎNG例まで、分かりやすく紹介します。
そもそも、身振り手振りってなぜ大事?
人の印象は「言葉」だけで決まるわけではありません。
メラビアンの法則という有名な心理学の理論によれば、話し手の印象は以下の3つで構成されています:
- 言語情報(話の内容):7%
- 聴覚情報(声のトーンや話し方):38%
- 視覚情報(表情やジェスチャー):55%
つまり、身振り手振りは半分以上の印象を左右するというわけです。
動きをうまく使えば、伝えたいことがもっと伝わるし、聞き手の記憶にも残りやすくなります。
プレゼンで効果的な身振り手振りの使い方7選
- 数字やポイントを「手の数」で示す
「3つの理由があります」と言いながら、指を1本ずつ立てていくと、視覚的に理解しやすくなります。 - 広がりを見せる「両手の開き」
「大きな成果」や「全体像」を語るときに、手を左右に広げるとスケール感が伝わります。 - 比較や対比に「左右の手」を使う
「A社とB社の違いは〜」という場面では、右手と左手でそれぞれを表現すると理解しやすい。 - 話の流れに合わせた「手の動き」
過去→現在→未来と話すときに、手を左→中央→右へ動かすと、時間の流れが視覚的に伝わります。 - 強調したいポイントでは「手を止める」
ずっと動かしていると逆に伝わりません。重要なワードを言う直前に動きを止めると、聞き手の注目が集まります。 - 「問いかけ」のときは手のひらを上に
「どう思いますか?」と聞くときに、両手を少し広げて手のひらを上に向けると、オープンな印象になります。 - 自然体が一番!やりすぎない
一つひとつの動きを意識しすぎるとロボットみたいになります。大事なのは、あくまで自然な流れの中にジェスチャーを組み込むことです。
やりがちなNGジェスチャー例
- 腕を組む:防御的な印象を与えてしまい、閉ざされた雰囲気になります。
- 指差し:攻撃的に見えるので要注意。相手を威圧してしまう可能性があります。
- 手をずっとポケットに:やる気がない・自信がないように見えます。
- 手の動きが多すぎる:逆にうるさく見えてしまい、内容が入ってきません。
練習で「自然なジェスチャー」を身につけるコツ
プレゼンでジェスチャーを自然に使いこなすには、練習が不可欠です。
ただし、いきなり本番で全部やろうとすると不自然になるので、まずは以下のようなステップで練習しましょう。
- スマホで自分のプレゼンを録画する
- 自分の動きを見返して、違和感がないかチェックする
- 伝えたい場面ごとに「この動き」と決めておく
特に、ジェスチャーと話す内容が「連動しているか」は要チェックです。
動きと内容がずれていると、逆に混乱を招きます。
まとめ:言葉だけじゃない、「動き」もプレゼンの武器に!
プレゼンで大事なのは、話の内容だけではありません。
言葉にどれだけ説得力があっても、話し方や身振り手振りがぎこちないと、相手の印象に残らなかったり、伝えたいことがぼやけてしまうこともあります。
身振り手振りは、ただの動きではなく、「非言語コミュニケーション」として、言葉に感情や意図を加える役割を持っています。
たとえば、指を立てながら話せば数のイメージが伝わり、手を広げればスケール感を表現できる。
聞き手の理解や共感を得るには、こうした視覚的なサポートが非常に効果的です。
とはいえ、やみくもに動けばいいわけではありません。
ポイントは、「動きが話の流れと連動していること」、そして「自然であること」です。
最初から完璧を目指す必要はなく、プレゼンの中で特に強調したい部分や、伝えづらい概念をサポートする形で、少しずつ取り入れていくのがコツです。
プレゼンはスキルです。
身振り手振りも、その一部として練習すれば必ず上達します。
表現力を高めて、「伝える」から「伝わる」へと一歩進んだプレゼンを目指していきましょう。
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